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化学反応はその溶剤も大切です  by兼子


美容は化学だとよく思います。

パーマをかけるのも、カラーをするのも化学反応です
カットもある意味化学反応だし
髪をシャンプーで洗うのも化学反応を利用しています

それには水が欠かせません

「ラボ」等での実験を経験した方であれば
実験に使う水は必ず「純水」であることは当たり前のことです。

仮に水道水を使った実験をすれば
使った水により実験結果は大きく変わるはずです。

しかし
パーマもカラーもシャンプーも使う水(高度の違う水道水)で
地域差がそこまで出ることはありません

なぜかというと
シャンプー剤やパーマ液、カラーリング剤等には
水の中に溶け込んでいる「カルシウム等」の金属とパーマ液やカラーリング剤、そしてシャンプー剤が反応しないよう
「キレート剤」(金属封鎖剤)と言うものが入っています

水道水の中に溶け込んでいる金属イオンたちが
キレート剤と先にくっつき、パーマ液やカラーリング剤、シャンプー剤の有効成分と反応してしまわないようにしているのです。

カルシウム等の水の硬度についてこちらのブログを読んでみてください

しかし
せっけんにはキレート剤など入っていません(たまに入っているものもありますが)

なのでごわごわ、ガサガサになるのです
(高度の低い地域の方はそのようなことはないと思いますが、千葉はチョ~ごわごわになります!硬度高いですから!!)
この話もこちらのブログを読んでみてください

DSC_9850.jpgオスカーピーターソンのアルバムですが、ただ単に水の写真がきれいだから載せました

軟水器で自ら硬度成分を取り除いているhair geneは
せっけんでも快適に髪の毛を洗えるうえに
「キレート剤」を入れないパーマ液などを使えるのです

しかし
キレート剤フリーのパーマ液なんて存在しません・・・。

オリジナルで、「キレート剤フリー」の薬剤を作れないか模索中です

キレート剤の話も語ると長くなるのですが
通称「エデト酸」と言われる仲間たちは
なかなか自然界で分解されず、心配されています

しかし
他の種類のキレート剤は
体内からたまった有害金属物質などをキレートして体外に排出する動きのあるものなど
大切なものもあるので、一概に悪者扱いは出来ませんが

洗剤等に入っているキレート剤は
「軟水」にすれば使わなくて済むので、なくす方向にしたいと考えています。